2023年10月25日
「リストラティブヨガ」は、セラピー要素の強いヨガです。
寝るまえに基本のポーズを行うことで、不眠の悩みから解放されたという声も多く聞きます。
思わず寝てしまうほど心地良いといわれるリストラティブヨガは、心身をリラックスさせ、ゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。
ここでは、リストラティブヨガの魅力とその効果についてご紹介します。
目次
リストラティブヨガは、「プロップス」(補助道具)を使ってポーズを行うヨガです。心身を深くリラックスさせ、心地良さを優先し、積極的なリラクゼーションを重視します。
背骨や内臓に対し、プロップスを使いながら適度な前屈や圧迫のポーズと解放を繰り返すことで、血流を促進させます。なお、リストラティブヨガの「リストラティブ(restorative)」とは、英語で回復や修復を意味します。
リストラティブヨガで使用されるプロップスは、以下の物が代表的です。
・ボルスター:円柱、または長方形のクッションや枕のような形で、柔らかく体を支えてくれます。
・ブランケット:柔らかな肌触りの毛布です。折りたたんで体の下に敷くことで、負荷がかかるのをやわらげることができます。
・サンドバッグ:数kgの重さがあるため、体にのせて使うことでポーズをとる際に、支えとして安定をもたらしてくれます。
・ヨガストラップ(ヨガベルト):手足の支えとすることで、負荷がかかりすぎることなく安定的にポーズをとることができます。タオルなどでも代用可能です。
こうしたプロップスで体を安定させることで、ポーズを長く保つことが容易になります。リストラティブヨガのポーズは、ほぼ横になって行うものが多く、1ポーズにつき約20分など、長い時間をかけてホールドします。
全身の疲労回復はもちろん、精神の不調も回復する、常に心地良さが最優先されるヨガです。
リストラティブヨガは、ポーズを長い時間ホールドさせることで、ストレスを軽減し、健康を促進させます。そのリラックス効果から、セラピー療法として取り入れられることもあります。
慢性的なストレスや内臓の緊張を、元の健康な状態に導き、同時に脳の動きを沈静化し、完全なリラクゼーションを作り出します。
プロップスを積極的に使うことにより、完全なリラックス状態を作り、効果的に内臓を刺激します。深い休息は筋肉を伸ばし、心拍数や血圧を低下させ、体のコリや歪みも軽減します。
リストラティブヨガでは、伸び・圧迫・ねじりといったポーズを行うことで、関節の歪みが解消されて背筋が伸びていきます。ヨガのあとは、姿勢が良くなったという声も多く聞かれます。
また、ポーズを保持した状態でゆっくりと呼吸を行うことにより、精神を深く安定させることができます。体がリラックスすることで脳は瞑想状態となり、自分自身の内面に意識が向かうことでネガティブな感情から解き放たれるといった効果も期待できます。寝るまえにリストラティブヨガを行うと、緊張した体がリラックスし、自律神経のバランスが保たれるため、安眠にも効果があるとされています。
リストラティブヨガでは、プロップスを用いて全身を伸ばしたり圧迫したりしながら、身体的な不調を取り除きます。疲れやストレスの原因を検証し、効果的に心身回復へと導くためのプログラムが組まれます。
リストラティブヨガがベースにしている「無空のポーズ(シャバーサナ)」は、別名「屍のポーズ」「休息のポーズ」「完全弛緩のポーズ」とも呼ばれ、心身を効率的にリラックスへと導いてくれます。
無空のポーズは、仰向けになって両手両足を自然に開き、目を軽く閉じて力を抜きます。リラックスして呼吸に集中し、意識が全身を越えて広がっていくようなイメージを持ちながら15分ほど行います。
このポーズにプロップスを加えることで、背骨や腰に適度な刺激を与えることができます。
リストラティブヨガは、1990年代にアメリカの理学療法士ジュディス・ラサター(Judith Lasater)氏によって考案されたヨガです。ラサター氏が「アイアンガーヨガ」の正式認定指導師だったことから、リストラティブヨガはアイアンガーヨガから派生したスタイルとしていくつかの共通点があります。
リストラティブヨガのルーツであるアイアンガーヨガでは、無理せず楽にポーズをとれるようプロップスを使うことを推奨しています。
アイアンガーヨガの創始者であるアイアンガー師は、セラピー効果や体の不調を回復するためのポーズを、プロップスを使いながらみずから研究し、多くの変形ポーズを生み出しました。リストラティブヨガは、アイアンガー師が考案したポーズをベースにしています。
セラピーとしても人気が高いリストラティブヨガは、2001年の「9.11アメリカ同時多発テロ」以降に広がりを見せました。テロ事件によって、米国では不安神経症などストレスによる病気が急増して社会現象となりました。リストラティブヨガは、そんな米国民のあいだで受け入れられ、多くのヨガスタジオでリストラティブヨガのクラスが増設されたのです。
日本でもリストラティブヨガのセラピー効果について、研究が進められています。今後は医療分野での活用も期待されています。
リストラティブヨガは、横になったまま、体に負荷をかけることなく行うことができるヨガです。そのため、妊婦やシニア世代も安心して取り組むことができます。
関節を効果的に緩ませ、背骨を伸ばし体のバランスを整えますので、手術後のリハビリや慢性的な腰痛の緩和にも効果が期待できます。
ストレス緩和や女性特有の不調改善にも効果があるといわれており、なんとなく調子が悪いという更年期障害の方や、慢性的な生理前の不調を抱える方にも試してほしいヨガです。
リストラティブヨガのルーツはアイアンガーヨガです。したがって、多くの点でアイアンガーヨガとの共通点があります。
アイアンガーヨガも、正しいポーズの習得を重要視しており、プロップス(補助器具)の利用によって体の歪みを効率良く正していくことを目的としています。ホールドの時間は比較的長く、正しい姿勢と呼吸に意識を集中することで肉体と精神をリラックスさせます。
また、ホールドの時間を長くとるヨガとしては、「陰ヨガ」も共通点があります。陰ヨガは、ひとつのポーズを3分から5分かけてホールドします。深い呼吸とともに行うこのヨガは、筋肉や関節を柔軟にさせ、リラックス効果が高いものです。中国の「陰陽五行思想」にルーツを持ち、日常生活で溜め込んでしまいがちな疲れやストレスを緩和し、心身のバランスをとることを目的としています。
セラピーとしても活用されているリストラティブヨガは、疲れの溜まりがちな現代人にとって必要性の高いヨガといえるのかもしれません。プロップスは家にある物でも代用可能なので、休日や寝るまえにも手軽に取り入れたいヨガです。
積極的なリラクゼーションともいわれるこのヨガで、がんばりすぎている体や心を休ませて、日頃の疲れを解消してみてはいかがでしょうか。
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