2022年12月24日
インドを発祥の地として、4000年以上の歴史を持つヨガ。ヨガは長い歴史の中で多くの人、多くの国に伝わり、ときにその土地独自の文化と融合し、発展してきました。現在、ヨガには多数の流派、種類がありますが、一般的に知られているのが、高温多湿な環境の中で行う「ホットヨガ」と常温の中で行う「ヨガ」。
では、この2つの違いはどこにあるのでしょうか? ここで詳しく説明していきます。
「ホットヨガ」は、身体を動かしながら精神を養う伝統的な「ハタヨガ」から派生したヨガのひとつです。
ホットヨガは室温38~40℃、湿度55~65%程度の環境の中でヨガのポーズをとり、大量の汗をかくので、1時間につき約1リットル以上の水分補給を要します。
キレイな水を身体に与えると、代謝が良くなりさらに発汗量が増えます。そして、血の巡りも良くなり、それまで滞っていた部分にもキレイな血液が流れ、老廃物が押し流されるため、デトックス効果が高まります
一方、ヨガは室温や湿度の特別な調節をしていない自然な環境の中でヨガを行います。深い呼吸をすることによって、高い集中力を得ることができ、身体を動かしながら心のバランスを保ち、強い精神を養います。
瞑想を重視したヨガでは、身体の動きが少ないために汗をかくことはほとんどありませんが、適度な室温の中ではより多くのヨガのポーズをとることができるので、筋力が上がり筋肉量が増える傾向があります。
ホットヨガは身体が温まり汗をかくことによって、リラクゼーション効果を発揮します。身体が温まることで過敏になっていた神経が休まり、体内に溜まっていた老廃物と一緒にストレスが放出されます。
不要なものが体外に放出されることで、心身ともにリセットされ、精神の安定に繋がっていきます。
一方、ヨガは、「呼吸」、「ポーズ」、「瞑想」といった要素で成り立っています。
瞑想がもたらすリラクゼーション効果は、外の世界から自分の中に入り込む情報を最小限に抑え、意識を身体の内側に向けることで得られます。継続することによって、自分の身体の変化に気づきやすくなるので、セルフメンテナンス向きと言えるでしょう。
ホットヨガとヨガは、ポージングの違いはほとんどありませんが、その効果には大きな違いがあります。自分と向き合いながら強い精神力を養うことができるヨガと、内側からキレイになる、リラクゼーションの効果があるホットヨガ。心身の変化、即効性を求めるのであれば、まずはホットヨガから始めることをおすすめします。
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